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グリーンコンシューマーのための買い物ガイド
環境にやさしい消費者になろう 炭酸ガスが増えて地球が熱くなっているのに、炭酸ガスをたくさん吸ってくれる熱帯林は、日本などが建材や紙の材料にするために、どんどん伐採して減らしています。 プラスチックの中でも塩化ビニール製品は、ごみ焼却場で焼かれるとダイオキシンという猛毒を発生します。 森の手入れをする時、木の成長に合わせて混みあった木を切ります。これが間伐材といわれるもので、これまでごみにされてきました。細く短くても使い道はあるのにね。 地球の自然環境は、20世紀に入ってそれまでと比べものにならないほど、こわされ汚されてしまいました。このままで行けば、21世紀以降の人類の存続は危ぶまれるほどです。何とかしなくちゃ! でも、小さな小さな私たち一人一人に、大きな地球を救う力や方法があるでしょうか。 あるのです! それは、一人一人が毎日の買い物で環境に優しい商品を選ぶことから始まります。一人の買い物は少なくても、日本中がみな環境グッズに力を注ぐようになり、やがて環境は回復することでしょう。さあ、あなたの第一歩から。 買い物が地球を変える お店に行って環境にやさしい商品を買おうとしても、店によっては置いていなかったり、またどれが環境にやさしい製品か分からなかったりします。 これが環境グッズですよ、という商品と売っているお店の紹介をしましょう。 グリーン購入とは あなたがお買物するときに、エコな商品を選ぶ。それだけの簡単なことがグリーン購入です。そのときに、心に留めてもらいたい環境のポイントが次の表です。(「エコどこナビ」HPを参考に作成) そのまえに!! ものを買ったり、サービスを利用する前に、まずその必要性をよーく考えます。欲しいと思うものが、今持っているものを直したり、リフォームしたりで間に合わないか。みんなで使えるものかどうか、またはレンタルなども考えましょう。その上で買うことが決まったら、数を出来るだけ少なくしてお買物しましょう。 ものやサービスが出来るところから、捨てられるところまで。いわゆる「もののライフサイクル」のさまざまな環境への負荷を考えてお買物をしましょう。 |
チェックしたいポイント
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買い物でのごみゼロをめざすアンケート
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私の行きつけの店 エコロジー度チェック あなたの行きつけのお店は回答一覧の中にありましたか? 特別なお店だけが環境に配慮していても問題は解決しません。あなたの行きつけのお店も簡単なチェックをしてみましょう。きっと、あなたの一言がお店を変えるきっかけになるはずです。
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アンケートに回答をいただいたお店の中から、特徴的な取り組みを行っているお店にうかがいお話を伺いました。 (大林) |
大丸
10店舗一括マルチ取得 (大丸大阪梅田店 業務管理部竹中天生さんに聞く) 2002年12月初旬、大丸大阪梅田店(大丸梅田店は、従業員4300人、JR大阪駅ビルに隣接したターミナルに立地している。)業務管理部竹中天生(たけなかあつお)さんに、大丸百貨店の環境に対する独自の取り組みについてお話をうかがいました。 大丸では「10店舗一括マルチ取得」を合い言葉に、平成15年2月にISO14001(環境管理システムの国際規格)の認証取得を目指しています。 「10店舗一括マルチ取得」とは、@梅田店、A心斎橋店、B神戸店、C京都店、D東京店、E本社、F新長田店、G芦屋店、H須磨店、I山科店の10サイトで、一度にISO14001を取得しようという試みです。 推進に当たっては、本社に「環境対策室」(専従3名)を置き、各店にはISO事務局を設けています。 推進の流れは、環境対策室を中心にISO14001取得に向けての方針と行動目標を打ち出し、それをもとに各部門長が各部門の行動目標を構築します。 さらに、部下である全メンバー自身が行動目標を持ち、自主的に自分の目標を実行します。 売り場担当者個々人は、環境対策室作成のポケットマニュアルで ISO14001取得に向かって、日々の業務の中で自分が何をすべきかを常に確認します。 一般従業員の環境問題への取り組みに関する啓発は、ISO環境推進事務局(5名・45歳〜55歳)が核になって、新入社員の入社時教育等を含め、全社26000人の勤務者の指導に当たっています。 本年度の取り組みとしては、平成14年8月1日より10サイトすべての事務所・売り場等、各セクションのゴミの分別排出・リサイクル等の実績の検証から行動を開始してきました。 平成14年11月18日・19日には第一次審査を終え、15年1月14日・16日に第二次審査を迎える運びです。 大丸の環境方針については、 1.資源の有効活用 2.廃棄物の削減並びに再資源化 3.環境に優しい商品の提供や包装容器の取り扱いの積極的な取り組み の3点が柱になっています。 具体的には、 1)お買い物の包装の素材・方法を見直すと共に、包装のセロテープ等に環境との取り組みの啓発コピーを印刷したものを使用する。 2)1バッグ・マイバッグ運動の推進 3)従業員食堂では、ミニどんぶり、食材の単位を小さくしたメニューを開発し、食品の廃棄物の削減に努める。 4)事務用紙は、再生紙を使用し、両面使用を励行する。 5)仕入れ時より、エコマーク商品との取り組みに努力し、売り場演出に当たっても、エコマーク商品がお客様の目に付きやすい場所に展開する。 大丸の環境への将来の取り組みについては、 1)自社オリジナルの環境商品の開発(再生ガラスで食器etc) 2)包装紙をすべてリサイクル用紙に(再生紙)切り替える。 3)環境イベント等にも積極的に参加し、お客様と共に環境保護の啓発に努める。 というお話でした。 大丸の「10店舗一括マルチ取得」については、地域及び消費者の皆様と共に歩む体制で臨んでおられ、特に大丸梅田店は、ビル全体で循環型社会を目指したいという素晴らしいお話を聞くことができました。 大丸の環境方針については、大阪梅田店、心斎橋店各1階案内場で用意しているとのことです。 取材中、国際規格取得に関しての問題点などをお聞きすることが出来ました。やはり、記録、確認と文章記録での管理システムがなかなか浸透しないことだそうです。 その理由として、これこそが、むだではないか、と感じることがあるということです。私も同感です。営業しながら行動目標をクリアしていくことは、なかなか大変なことだと思います。 そのことと、消費者が日々、分別ゴミ排出やマイバッグを持つことなどリユース・リサイクルゴミの削減に努めながら、生活をしていくことと共通していることを再認識いたしました。がんばっていただきたいです。 (中澤) |
イオン株式会社ジャスコ貝塚店の独自の環境配慮の取り組み ご担当者にお聞きしたところ、貝塚店では、毎日曜日の午前9時から11時まで、牛乳パックを回収し、トイレットペーパーと交換しています。これが、地域との密着、お客様とのコミュニケーションになっているようです。 「イオン」はイオン株式会社を中心に国内外142で構成される小売り企業です。 1989年ジャスコグループからイオングループへ、そして2001年8月21日に「イオン」としました。「イオン」とはラテン語で「永遠」とのことで、企業のアイデンティティが伝わってきます。 ジャスコは、全国で290店舗を展開、環境理念として次の8項目を掲げています。 1 環境を考えた商品を作ること。 2 資源を大切につかうこと。 3 ゴミをへらすこと。 4 使えるものを何度も使うこと。 5 環境を考えた商品を買うこと。 6 地球温暖化を防ぐこと。 7 地球、そして地球と共に行動すること。 8 すべてのお客様が快適にお買い物ができる店を作ること。 同社のホームページ(http://www.aeongroup.net/eco/)の中で、「ISO14001の目標、実績」の項目を開けてみると、環境方針、目的、目標、実績と表として一目でわかるようになっています。(「達成できました」が◎ 「できなかったが努力中」が△ で表されています。) 「環境に配慮した商品の提供努力」「省エネ資源の取り組みは、」「廃棄物の削減と再生資源に取り組みます」「グリーン購入を積極的に推進する」「地域のお客様と共に植樹活動に取り組みます」の項目の2001年の実績報告がされています。 他にも、企業の環境配慮の努力のヒントがたくさん実例として載っています。 例えば、環境を考えたグリーンアイ。 資源を大切に使うこと(ポリ袋の削減、マイバックの呼びかけと販売)、マイバスケット(店内かごをそのまま持ち帰りたい、との要望にこたえて)300円で私たちが購入。マイバスケットの上に店内かごを重ねそのままカートで買い物をしてレジ打ちしながら、マイバスケットに商品を移します。 お買い物袋持参時と同様スタンプをおして、お支払い済みのテープをはり、そのまま帰宅。また、量り売り、ばら売り、ギフト商品にバガス紙を使用することで木材の使用を削減することができます。(バガスとは、サトウキビの絞りかすで作られたもの) ホームページを見て、質問メールを送ってみました。より詳しいご説明を次の日の対応でいただきました。ホームページにも表としてしっかり説明がありましたが、とても親切でうれしい対応でした。 (中澤) |
ダイエー吹田店 「平成14年度リデュース・リユース・リサイクル推進功労者表彰」で「経済産業大臣賞」を受賞した環境問題に熱心に取り組んでいる企業です。その店舗の一つであり、JR吹田駅の近くにあるダイエー吹田店を紹介します。 ●エコ・ハートインフォメーションボードの設置 1階の入り口を入ると、まず目につくことは、エコ・ハートインフォメーションが設置されていることです。これは環境保全・社会貢献活動の専用掲示板のことで、全店での取り組み、各店・地域での取り組みが紹介されています。ちょうど訪問した時にはお買い物袋持参運動、食品廃棄物のリサイクルなどの環境保全活動についてのポスターが貼られていました。ポスターは再生紙が使用されています。 ●資源回収ボックスの設置−食品トレーがエコロジーベンチに変身 店頭には資源回収ボックスが設置され、アルミ缶、牛乳パック、レジ袋、食品トレー等の資源が積極的に回収されています。回収された資源は、いろいろな商品や資材に生まれ変わります。例えば、アルミ缶はガスレンジパネル、牛乳パックはトイレットペーパー、レジ袋はカキの養殖棒、食品トレーはエコロジーベンチに生まれ変わります。エコロジーベンチ1台には約1000枚の回収トレーが使われているそうです。 ●空き缶回収機の設置−当たれば1000円の商品券 店頭にはスロットマシーン付きの空き缶回収機が設置されています。空き缶1個をこの回収機に入れると、スロットが回転し、ラッキーカンマークの絵柄が5つ並ぶと抽選券が出てきて、後日抽選が行われ、当たれば1000円の商品券がもらえる。 ●「すこやか育ち」の野菜の販売 食品加工センターの食品残さ(生ゴミ)から肥料をつくり、その肥料で野菜を栽培している。こうして作られたキャベツやダイコンは「すこやか育ち」として、店頭で販売されている。 ●お買い物袋持参運動 レジ袋削減のため、お買い物袋持参運動が積極的に推進されている。店頭では「エコロジーバッグ」や「エコロジーバスケット」が販売されており、お買い物袋やエコロジーバスケットを持参するとスタンプが押印され、20個で 100円の値引き券に利用できる「お買い物スタンプカード」が発行される。 ●親切な自転車屋さん「touch」 自転車を単に販売するだけでなく、自転車についていろいろと相談にのってくれ、修理や修理キットの販売も行われる。 ●スーパー探検隊とお買い物ゲーム 吹田市かんきょう講座「スーパー探検隊とお買い物ゲーム」等の環境イベントにも協力している。 (土肥) |
関西スーパー河内磐船店 大阪府交野市森北1丁目18−11 ●年中無休(但し、元旦休み) (坂本) |
イズミヤ東寝屋川店 大阪府寝屋川市打上221 ●年中無休 (坂本) |
株式会社ビバニーズ・パドック
TEL06-6776-1108 FAX06-6779-9909 http://www.bebunnys.co.jp/ e-mail info@bebunnys.co.jp えっ!? シャンプーを量り売り!! シャンプーの詰め替えはよく見かけますが、シャンプーを“量り売り”してくれるところがあるとは驚き! 大阪に本社のある「ビバニーズ・パドック」は、2年前からシャンプーの量り売りに挑戦しています。土井社長にお聞きしました。 ●きっかけは子どものアトピー --「ビバニーズ・パドック」設立のきっかけは何ですか? 土井さん 16年前、初めての子どもがひどいアトピーになりました。その頃アレルギー人口は800万人とも言われ、私は対症療法ではなくアトピーを原因から考えました。そして、私たちが便利を追求し添加物を使い排水に垂れ流した結果、身体に返ってきていると知りました。その頃、私は薬品会社に勤務していたのですが、子どもの為に、無添加・無刺激で、地球にもやさしいシャンプーを製造販売する会社を設立致しました。 ●「売り手良し、買い手良し、世間に良し」 --何故“量り売りシャンプー”を始められたのですか? 土井さん 2000年に、当社がISO14001を取得したのがきっかけです。リサイクル法に従ってシャンプーのボトルを回収しても、プラスチックのボトルをラインに乗せるのは難しいのです。再利用されるビールびんや再資源化されているアルミ缶と違い、廃棄するしかないんです。そこで思い切って量り売りを考えました。自然は循環していますが、本来の美も自然の循環にあり、生活環境のスタイルに反映されるべきです。 --シャンプーの量り売りって、初めて見ました。 土井さん シャンプーは薬事法で規制されているのですが、当時の厚生省もこのようなケースは初めてでしたので、各都道府県の薬務課からOKをもらえばやってもよいということで、まず大阪で第一号の許可を得ました。しかし、売り方も自分達で考えねばならず、まずシャンプーをボトルに入れる“サーバー”の開発から始めました。中国に発注したりもしましたが、結局国内の技術が優秀だということがわかるまで苦労を重ねました。 ●ボトルを持ってサロンへ行こう --“量り売りシャンプー”はどこで買えますか? 土井さん 主にサロン(美容室)です。現在、全国で100店舗ほどが頑張っておられます。サロンにボトルを持っていけば、必要な量だけシャンプーやトリートメントを買っていただけます。サロンの中には独自の成分を配合したりして、サロンオリジナルシャンプーとして販売しているところもあり、値段もそのお店で決めてもらっています。また、“シャンプーやトリートメントも量り売りが出来る”ということを広く知っていただきたく、東急ハンズ心斎橋店に量り売りのシステムを提案しました。東急ハンズ心斎橋店では、2002年9月よりシャンプー14種類・トリートメント4種類を販売されていますので、自分に合ったものを選んでいただけます。 最後に、シャンプーの量り売りを体験させてもらいました。サーバーのつまみを回し、ゆっくりとシャンプーをボトルに入れます。「自分の好きなだけ」を「自分で入れる」のは嬉しい体験です。容器は普通のプラスチックのものを利用しましたが、棚には色とりどり楽しい形のガラス容器も並んでいました。そして入れ終わるとシールを底に貼ってもらい、成分や購入日・注意書きなどを書いた能書をもらって、完了。初めてのシャンプー量り売り体験は、シャンプーがちょっと身近になった気分、「自分のシャンプーだ。大事に使おう」という思いが頭を掠めました。因みに、シャンプーは海や河川に流れても、約72時間で水に還るように処方しているそうです。 (大林) |
グリーンコンシューマー大阪ネットワークに あなたも参加を! グリーンコンシューマー大阪ネットワークとは、環境に配慮した品物を選んで買う消費者を増やして環境を救おうとする個人・団体のネットワークです。 「地球温暖化をふせぐため、少しでもよりましな」「環境にええもの」の情報提供を目的に1998年11月に設立。2000年10月には、NPO法(特定非営利活動法人法)の法人資格も取得しました。 私たちは、次のような活動を行っています 。 環境講座事業 【内容】環境問題の基礎講座、環境家計簿講座、学齢層を対象とした環境学習塾など。 イベント事業 【内容】エコ縁日、アースデイなどのイベントに展示等で参加。 講師派遣事業 【内容】環境問題の講座に対して、要請に応じて講師を派遣。 この冊子をお読みいただいたあなたも、一緒に取り組んでみませんか。 地域での活動に根ざした「交野支部」「高槻支部」も誕生しました。 みんなが、少しでも行動すれば、お店においてある商品がどんどん変わっていくのではないでしょうか。会員には各種情報をお届けしています。 【年会費】2000円 郵便振替 00920-8-154437 |
グリーンコンシューマーのための買い物ガイド
2002年12月
発行 特定非営利活動法人
グリーンコンシューマー大阪ネットワーク
〒541-0046
大阪市中央区平野町3-1-7 大阪屋セントラルビル6F
http://www.geocities.jp/gconosaka/
制作 有限会社アットワークス
この冊子は、大阪府の助成により、ごみゼロ大阪府民運動として作成しました。