純正石鹸作りに生涯をかける!

「仕事に命をかける」「ひたむきに仕事に打ち込む」人というのが、お話を聞いた率直な感想です。大坂市城東区で戦後から業務用石鹸づくりから、環境にいい、汚れがよく落ちると評判の桶谷石鹸株式会社代表取締役の桶谷正廣さんをゲストにお招きしました。

 石鹸づくりには、原料の他に一に火力、二に水がいります。石鹸を煮詰める作業は、高温になった釜の中の石鹸を絶えず意識していなければ、かなり高温の石鹸が飛び散る危険な作業で、反射神経もいる作業です。

石鹸職人としての腕前は工場長の方が熟練工で、私は工場長を超えることができません。と謙遜しておっしゃていますが、石鹸作りにかける情熱は相当なもの。

西日本で石鹸をつくるメーカーは46社あるが、時間と労力と熟練がいる釜炊き工法でつくっているところは、大阪で1〜2社だけ。私の誇りは、大メーカーの社長から「一生涯この石鹸作りを続けてほしい」と言われたことでしょうか。

工場にはいると、朝から夕方4時までは職人、5時以降は社長業務をしている毎日で、釜の前に立つと今日の石鹸はこんな訴えをしている、感情がある、だから石鹸に答えかけるんだと、心の邪念を取り除く、心の掃除をしてからでないと、いい石鹸はできないんだと・・・。

「石鹸が恋人のような桶谷さん、大阪のビジネス街にもこんな、人間くさい、そして愛情いっぱいの名職人にであった日でした。商品名「アイゲン」という名で出ています。きめ細かいあわ立ちがきもちいいですよ。

合成洗剤(合成界面活性剤)は浸透力が強く私たちのからだにさまざま害をおよぼす。

合成洗剤が環境中に排出されたあとの分解が遅いため、その影響は広範囲に及ぶ。環境破壊・魚介類の汚染、農作物の汚染、そして飲み水に混入し、最終的に人間へ・・・。


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